2月26日から開催された富山県の2月定例県議会。私は、3月6日の本会議で一般質問をしました。持ち時間は20分。答弁のあと、再々質問(各5分以内)までできます。
新年度県予算案については、安倍内閣の消費税8%への増税が迫るなか、県が県民の暮らしの負担増をどう緩和し、県民を応援するかに絞って問いました。県が新年度、西部地域4市に水道水を供給する「県西部水道水供給事業」の県水単価を引き下げたことを評価しつつ、軽度高齢障害者の医療費引き上げや、県職員の地域手当削減延長などを批判し再考を求めました。
また、雇用・経済対策については、パナソニック北陸工場の売却問題への対応や、企業誘致交付金支給要綱に撤退時の補助金規定を明記する問題、ブラック企業対策の強化などについて取り上げました。
来年3月に迫った新幹線開業とともに、JRが経営を手放す北陸本線。第3セクター「あいの風とやま鉄道」が引き継ぐ問題で、特急の廃止問題やJR切符購入窓口設置、経営移行前の施設の前倒し修繕を求めることなども、改めて求めました。また、豊田地域に設置される新駅の周辺対策についても、要望しました。
安倍内閣が今国会に提出した「医療・介護総合推進法案」に、厳しい反対の声が広がっています。要支援1・2の訪問介護・通所介護サービスを介護保険から切り離すことの重大な問題点と、県が13年ぶりに実施する認知症実態調査の調査方法などについても、見直しを求めました。
知事の答弁は、あまり期待できないと思っていましたが、ひどい内容でした。もともと消費税増税論者の知事です。「新年度の県予算は、新幹線開業対策や経済の成長戦略が重点」「国が低所得者対策をやることになっている」「消費税増税は社会保障の安定のためだから、ひいてはそれが暮らしの応援」などというカンジ。パナソニックが県内工場を、イスラエル企業「タワージャズ」との合弁会社に売却する問題については、「パナ社が生き残りをかけて事業集約をはかるもので、評価できる」と答弁。私の再々質問には「ひづめ議員は、私がなにかいい加減であるかのように言われましたが、私は一生懸命やっているんです」などと・・・訳のわからないつぶやき。これには、自民党議員からも苦笑が漏れました。
知事との論戦は、平行線が多かったのですが、部長答弁は成果につながるものが、たくさん引き出せたと喜んでいます。「市町村には県水単価引き下げ分を、市民負担軽減につなげていただくよう期待したい」「認知症実態調査は、訪問調査で行うよう市町村と調整している」「JR切符は並行在来線駅で買えるように、特例で行うよう検討されると聞いている」「並行在来線新駅西側地域の洪水対策をふくめ整備には、十分住民の要望を反映し、富山市と協力して取り組む」「10年以内の誘致企業の撤退の際の交付金返還を要綱に明記する」「新採用3年間の離職者数と離職率の公表を事業所に求めるなど、県もブラック企業対策に様々に取り組む」などなど・・・。
住民のみなさんの要望を、党支部、諸団体、党の地方議員のみなさんとともに取り上げ、取り組んできたからこそ、できた質問でした。心から感謝しています。成果をみなさんに伝え、もっと前進させていくために、頑張ります。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。