4月の改選後、初めての定例県議会。6月24日に、予算特別委員会で質問をしました。持ち時間は、質問と答弁あわせて1時間です。
質問の内容は、①開業後3カ月を経た「あいの風とやま鉄道」について、②少人数学級と教育環境の整備について、③地域医療ビジョンと国民健康保険について、の3つのテーマです。
3月14日北陸新幹線開業と同時に、JRが経営を放棄した旧北陸本線。富山県が中心となって3セク会社「あいの風とやま鉄道」がやむなく経営を引き継ぎました。心ある人たちが、国とJRの責任での北陸本線の運行継続を求めて運動してきましたが、結局赤字を抱えてのスタートとなりました。
当然スタートから運賃は値上がり、駅のサービスも人員不足でままなりません。3セク会社は懸命に頑張るものの、当初から車両不足で、朝夕通勤通学時間帯の何本かの列車は超満員「すし詰め」状態です。私は質問で、関係者の様々な声や提案を紹介しながら、県の責任で列車の追加投入をし、回送列車なども活用して満員列車を解消することなどを強く要望・提案しました。「よく言ってくれた」「ありがとうございます」など、質問のあとに職員から声をかけられました。翌朝、「あいの風」の列車のなかで、おばちゃんたちが「昨日議会でひづめ議員が、この列車の改善の質問をしていた」「ズバリ言ってくれて、良かった」と話していたよ、と他党の県議さんが教えてくれました。少しでも改善につながって欲しいと思います(写真は、4月23日「あいの風とやま鉄道」本社で、市井社長に改善の申し入れの時のもの)。
富山県は、知事が少人数学級より少人数指導に執着していることもあって、少人数学級は小学校1・2年生でストップ。中学1年生には、体制を増やさないことを前提にして希望すれば実施できる「選択制」ということで実施されています。現状は、未だ2.5学年で実施とでもいいましょうか。今年、地元の小学校では3学年が120人になって、40人3クラスになりました(右の写真)。保護者からも先生たちからも改善を求める声があがっています。19日の富山市議会でも、市教育長が「せめて小学校の全学年は35人以下学級にすべきだ」と答弁しています。
国に小3以上の35人以下学級を求めると同時に、国が実施するまで待たずに県独自での拡充を強く要望しました。県は答弁で、すでに全国18府県が小中全学年で少人数学級を実施していて、小学校1.2年生での実施に止まっているのは4府県のみとなったこと、県内で小学校3年生にあらたに35人以下学級を実施する場合の必要予算は、約2.8億円と試算されることなどを答弁で明らかにしました。実施拡大をとことん迫っていきたいと思います。
安倍内閣が、医療費抑制のために県が策定する「地域医療ビジョン」に、2025年県内で「必要な病床」を現在よりも33.3%も少ない数を掲げるよう示した問題。私の質問に、知事も「国が示した試算の方法の検証が必要」「地域の実情を充分ふまえた数を示すことが必要」と答えました。これからも、県内医療関係者から様々な声をあげていただき、運動をしていきたいと思います。