ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のみなさんが、
山本徹県議会議長の招きで、2月27日富山県議会を訪問。県会議員を前に、代表理事の金本弘さんと被爆2世委員会の大村義則さんがオスロでの授賞式の様子と、受賞の意義などについ
てご報告されました。金本さんは80歳。広島で生後9歳の時に被爆。お姉さんに背負われて広島市街にでかけ、壊れた家屋の下敷きになりながら脱出し、防火水槽に逆さになって命を取り戻したといいます。金本さんは、県議会が被爆体験を聞く後援会を企画したことをたいへん喜んでくださいました。
続いて、県被爆者協議会会長の小島貴雄さんが、昨年100歳で亡くなられたお父様の被爆体験を語られました。1時間足らずの講演でしたが、県議のみなさんも集中して聞いていて、講演後は展示された原爆パネルを多くの県議が熱心に見ている姿が印象的でした。
この企画は、平和団体のみなさんが一昨年から県議会議長に要請していたものです。実現が先延ばしになっていましたが、被団協のノーベル平和賞受賞が決まった
機会にぜひ実現しようということになったものです。県議会の全会派も賛同してくれました。戦後80年、被爆80年の年の記念すべき企画になったと思います。
被団協の一行は、県議会での後援会のあと、新田八朗県知事を表敬訪問。夕方からは、県民むけの報告集会も開催されました。