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山口県の少人数教育の取り組みなどを、視察してきました。

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 9月定例県議会が終わって、すぐに決算特別委員会の審査などが始まりました。その合間の、10月7日から9日までは、県議会の教育警務委員会の視察で、山口県に出かけました。一行は、委員会の井村委員長など委員7人と、寺井教育長など当局や議会事務局の方々あわせて14人です。

131008(教委)明倫小 ところが、8日には台風24号が九州北部に接近。私たちは、台風に向かって飛んでいったのです。結局は、3日間の日程を2日間に急きょ短縮して、帰ってきました。それでも、3日目に予定していた視察先は、2日目午後に受け入れてもらうなど、予定していた全スケジュールをこなして来たのです。同行いただいた事務局のみなさんには、ほんとうにお世話になりました。

 一番印象に残ったのは、山口県の少人数教育の取り組みでした。視察先は、山陽小野田市立高千帆小学校です。教育委員会からの説明のあと、4年1組のモジュール学習(朝の15分学習)と、2年1組の学力向上推進リーダーの入った国語の授業とを見せていただきました。

 山口県は、小・中とも全学年で35人以下学級を実施しているとのこと。富山県は、石井知事になってから、少人数学級の拡大が小1・2までで事実上ストップし(その後県民の声と運動に押されて、中1にだけ「選択制」として導入)ています。少人数学級は、富山県でも多くの保護者や先生達の願いです。ところが石井知事は、クラスの規模を少人数にすることよりも、国語、算数、理科など教科ごとに少人数に分けた授業を行う「少人数学習」を重視しているかっこうです。授業ごとに、クラスを行ったり来たりするよりも、基礎的クラス編成を落ち着かせることが、先決であり、土台だと私たちは思うのですが・・・。「ゆきとどいた教育をすすめる富山の会」から毎年12月議会には、少人数学級実現を求める請願が個人署名を添えて提出されますが、自民党のみなさんも石井知事になってからは、知事をかばう立場から、一度も賛成していないのです。今年は、考え直したらどうでしょうか。

 山口県の教育委員会は、さらに30人学級の検討に入っているそうで、校長先生は「やっぱり少人数学級はいいです」「一度入れたらもう元にはもどれませんね」とおっしゃっていました。

 あわせて、平成21年度から「学力向上推進リーダー」と「学力向上推進教員」の配置に取り組み、平成25年度はあわせて全県的に、50人を配置したとのこと。国の定数措置のなかで、第二教頭先生をうまく使ったり、専科教員や加配教員をやりくりして、配置を工夫している様子。高千帆小学校には、長安教頭先生が学力向上推進リーダーとして、高良先生が学力向上推進教員として配置されていました。週二日は高千帆小学校にいて、残りは市内全学校を順番に回るそうです。担任の先生の授業に、それぞれが援助に入る形です。授業内容が、各先生個人にまかせっきりにならず、各教室もより開かれた形になるなどの、変化がうまれたとのお話でした。

DSC05828 2年1組の国語の授業。担任の若い先生と、長安教頭先生の二人がかりです。授業参観は、うれしいものです。ちょうど私が観ている目の前で、小柄な男の子が、突然こっくり、こっくり・・・。椅子には「田邉」と書いてありました。まだ2年生です。そのかわいいこと。

 モジュール授業は「こまぎれ授業」というような意味なのでしょうか。しかし、ここの授業は、早いスピード、テンポ、タイミングを重視した短時間徹底反復学習。4年1組を参観させていただきましたが、ストップウォッチで、短時間にマス計算をしたり、早いテンポの大きな掛け声で答えを叫んだり、フラッシュカードを次々にめくって、脳を活性化させ、覚えていくというもの。いかにも賛否両論ありそうな授業でした。

DSC05834 2日目の午前は、萩市立明倫小学校の「ふるさと教育」と、萩まちじゅう博物館の取り組み。午後は、山口県交通安全学習館と、県立宇部高校のスーパーサイエンスハイスクールの取り組みを、駆け足で視察しました。

DSC05833 萩市立明倫小学校は、長州藩の藩校「明倫館」の跡地に建つ小学校。78年前(昭和10年)に移転、建設された大規模木造校舎は、本館が国登録有形文化財第一号に指定されています。現在隣接地に新校舎が建設中で、来年春には、子どもたちは新校舎に移るとのことです。学校では「松陰読本」の学習や、毎朝児童が吉田松陰の教えを朗唱する「朗唱教育」の取り組みを行っています。小学校1年生の1学期は「今日よりぞ 幼心を打ち捨てて 人となりにし 道を踏めかし」、私たちが参観した2年生の2学期は「一己の労を軽んずるにあらざるよりは いずくんぞ 兆民の安きをいたすをえん」など。各学年1学期ごとに、1つの教えを朗唱するとのことで、6年間で18本の朗唱をするのだそうです。2年生の元気な唱和の声が、耳に残りました。

DSC05842 2日目の視察で印象に残ったのは、何といっても、萩のまちづくりと伝統ある木造校舎です。校舎敷地内には、長州藩時代の数々の史跡が。校舎となりには、明倫館の剣と槍の練習所「有備館」が。校舎裏には、遊泳術や水中騎馬の練習を行った「水練池」や、吉田松陰処刑のあと100年名に建てられたという「吉田松陰先生講学之後」などなど・・・・。立派な古木もたくさんありました。うら門のちかくに立派なザクロの木がみごとに実をつけていて、思わずパチリ!

 私は今回、教育警務委員会の視察に初めて参加しました。いろいろありましたが、少人数学級と少人数教育、博物館など歴史をいかしたまちづくり、明治維新と萩、長州藩、歴史教育、高校教育のあり方など、今後の勉強と取り組みにつながる視察ができたのではないかと思います。お世話になったみなさん、ありがとうございました。

 

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