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11月定例県議会が終わりました。

 突然の解散、総選挙と並行して開催された11月定例県議会。会期は11月26日から12月12日まで。私の予算特別委員会での質問は、12月8日でした。衆議院選挙が12月2日公示で14日投票でしたから、朝宣伝をして、議会に行って、夜は個人演説会で弁士をさせていただき、そのあと質問原稿や議会準備をするというたいへんな毎日でした。017

 12月8日の質問は、答弁を含めて持ち時間1時間の一問一答方式です。私は今回、①米価下落対策、②障害者差別禁止条例の実践、③古志の松原、④国道8号線豊田新屋立体化計画、⑤国の志賀原発防災訓練、について取り上げました。

(→質問原稿はこちら)

 富山県でも、米価暴落に怒りが広がっています。今回の衆議院選挙でも、JAは比例選挙で自民党を推薦せず、自主投票としました。県産コシヒカリ1等米のJA概算金は、60キロあたり1,800円下がりました。しかも、政府は今年から米直接支払い交付金を10アールあたり7,500円に半減させました。私の質問に、県は県内米農家の減収を、米価下落で57億円、交付金の半減で24億円、あわせて約81億円との試算を報告しました。来年6月に認定農業者や集落営農組織などに支払われるナラシ対策などの減収補てん金は約29億円だけで、差し引いても被害額は52億円になります。

 日本共産党は9月議会で、農民運動富山県連合会からの請願の紹介議員として「国に緊急の過剰米処理を求める意見書」を提案。自民党も賛成し、全会一致で採択されました。ところが、安倍内閣は何もしませんでした。

 県は今回の補正予算で、ナラシ対策加入者に限った2年間の無利子融資を総額2億円で実施します。しかし、借りたものは返さなくてはなりません。日本共産党は政府に、過剰米処理による需給調整を行うとともに、交付金の半減を元にもどすよう要求しています。私は知事に、他県の自治体でうまれている概算金激変緩和措置などの動きを紹介し、県の検討を求めました。石井知事は、差額助成については「そうした動きは承知しているが、そうした自治体は下落幅が大きく、一等米比率も低い自治体だ」などと述べましたが、「政府に過剰米対策など、需給調整を働きかけていく」と答えました。

 今回の県議会では、障害者団体の運動が実って障害者差別禁止条例が可決されました。全国で12~1DSC_00173番目くらいでしょうか。県議会超党派でずっと応援してきました。来年11月に実施される「富山マラソン2015」にも、10キロですが車椅子コースが設置されることになりました。B・C型肝炎患者の医療費や検査費用の負担を軽減する「肝炎患者等の重症化予防事業」の実施についても、知事は答弁で「新年度予算での実施を検討したい」と述べました。

 今議会には、県教組と高教組が連名で「国の責任による35人以下学級の推進を求める意見書」を求める請願を提出しました。財務省が文部科学省に対して、小学校1年生の35人以下学級を40人学級に戻すよう圧力をかけたことに抗議する内容です。両組合連名の請願は、おそらく初めてではないでしょうか。共同のDSC07585広がりを喜んでいます。共産、社民、民主の4議員が紹介者となり、自民党も賛成して、全会一致採択されました。

 「ゆきとどいた教育を求める富山の会」のみなさんからの請願は、一部の項目が否決される部分採択となりました。35人学級の拡大、高校無償化の復活、小中学校の給食費や教材費の無償化などの項目には、自民党が反対するからです。でも、今回私も所属する教育警務委員会では、35人以下学級の拡大を求める項目が、全会一致で採択されたのです。請願されたみなさんが、教育警DSC07587務委員会の委員に直接要請する場をつくって働きかけたこともあり、自民党の所属委員全員が委員会採決で自民党政調会の方針を知りながら「造反」。賛成にまわってくれたのです。結局本会議では「鎮圧」されてしまって、全員反対にまわり、残念ながらその請願項目も一転否決されました。しかしその結果、自民党の政調会長は「2月議会までに、党内で意見調整をして方針をまとめたい」と言わざるをえませんでした。がんばっていると、いろんな「事件」が起きるものです。

 米価下落と「農政改革」でも、35人以下学級に逆行する動きでも、県民運動と連携して安倍内閣と正面から対決する日本共産党の働きが光ったと自負しています。ようやく議会報告もできました。4月の県議選挙にむけて、全力で頑張ります。

(→県議会報告No.45はこちら)

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