富山県の産廃業者アルトが計画する岐阜県高山市荘川町六厩地区。11月5日に、日本共産党呉西地区議員団のみなさんと一緒に建設予定地に出かけました。元県議の津本二三男さんも一緒です。
計画は、庄川の最上流のまさに水源地です。六厩地区の山間地10.6万平方メートルに、容量243万立法メートルの巨大な管理型処分場の建設を計画。受け入れる産廃の種類は、汚泥、廃プラ、金属くず、コンクリートくずなど18種類。重金属やダイオキシン類、有機塩素系農薬や有機フッ素化合物(最近話題になっているPFASなども)が混入する可能性もあります。産廃は、全国からが集められる計画とのこと。すでに岐阜県知事に建設計画の認可申請が提出されているのです。現地に立つと、富山県西部を流れる庄川のまさに水源地でした。
専門家の意見も「浄水場で処理できるのは濁りと細菌」「溶け込んだ金属などは処理できない」「少なくとも水道水源に産廃処分場は建設すべきではない」というものです。認可申請を審査する岐阜県にとっては、観光地とはいえ県の北端っこの山間部。県議会でもあまり問題にはなっていない様子です。
現地では、六厩産廃対策会議代表の荒川さんから詳しい説明をいただき懇談。上嶋、坂下両高山市議にも案内をいただき、懇談では中川裕子党岐阜県議にも参加していただきました。そのなかでは、高山市では市長を含め建設反対の声は多数だが、岐阜県全体では大きな問題になっていないことから、庄川下流の富山県の果たす役割が大きいことを強く感じました。
折しも、富山県の庄川流域の地域でも、土地改良区など農業関係者が中心となって対策協議会が結成されました。砺波市議会ではわが党の境欣吾議員もこの問題を取り上げています。政治的立場の違いを超えて、富山県から建設反対の声をあげていきたいと思います。